「君を悲しませてしまう」という表現をする人が嫌いだ。※整理のための備忘録
記憶の中には楽しいという感情は残らない。
どちらかというと悲しい感情と後悔している感情の方が残りやすいと個人的に思う。
楽しいという感覚は空気と同じなんだと思う。
消耗品だ。
「あー、楽しかった」で良くも悪くも終わってしまうのだ。
良くも悪くもプラスの感情に対して「なぜ楽しかったのか?」を自分自身があまり向き合えない環境にいたことも考えなかった理由かもしれない。
(※今後は考えよう。楽しい理由を考えたら少しだけだけ気が楽になった。)
なので悲しいことに、楽しいという感情を重視して付き合った人との記憶があまり残っていない。
そのことは、とても悲しい。
でも楽しかったことはほとんど残らないのに嬉しかったことはすごく覚えている。
嬉しい、楽しいという感情は同列で並べられることが多いけれど、どうも感じ方が違うように私は思うのだ。
嬉しいという感情は、
驚いたという感覚と、予想外だったという2つが混ざっているからかもしれない。
(サンプルが少ないので分からない。)
だから、人との付き合いの中で嬉しいという感情的を持つ、もしくは嬉しいと思うことの出来る心の余裕が私の生活において大切だ。
上の文章は私の感情の部分なので今回の備忘録とは関係ない。
さて今回備忘録をつけようと思った別れの言葉で気になる点を書いていこうと思う。
以下別れの言葉でありがちだけれど
あまり腑に落ちないと思っている箇所だ。
よくある別れのたびに
「君を悲しませてしまう、自分の仕事や興味に集中したい」
という表現がある。
私はこの手の表現が大嫌いだ。
これだけは言いたい。
大嫌いである。
この表現は相手の自己防衛から来るものだと思っているからだ。
恐らく本来相手が言いたいことを変換するとこうだ。
⇒
「自分の仕事や興味の方が優先度が高く、君を優先するほど君に対する興味関心度がなくなった。」
または
「自分の仕事や興味の方が大切で、君を優先するほど君を好きではない。」
多分「君を悲しませる」という表現する人はとても優しい。
そして多分だけれど、その人は優しくしている自分好きで
相手を傷つけている自分を見たくないだけだ。
そう、自分に優しいだけである。
相手にとってそれは優しいのか私にはよく分からない。
「君を悲しませてしまう、自分の仕事や興味に集中したい」
と言われたら、
「はい、そうですか」とこちらもいうしかない。
都合の良い言い訳は誰も救わない。
良いも悪いも、別れそのものがもう悲しいのだから、表現だけ逃げようとするな、と言いたい。
始まりから終わりまで、決断をしたのならそれを言え。
そんな少なくともあなたと一緒に居たんだから
あなたが決めた終わりを聞いて逆上したり大泣きなんてしないよ。
見くびらないで欲しい。
救われてると勘違いしてるのは、その言葉を使った人だけだ。
正直に言うとふざけるな、とこの手の言葉を聞いて思ってきた。
「君を悲しませる」という表現を使うタイプの人間は、
そういう時に恐らくこういう返しをされるととても嫌がる。
以下例である。
⇒
①「仕事や興味を優先させても悲しくないよ。」
②「もっとはっきり言うと好きじゃないってこと?」
②のパターンは言ってみたことがある。
結構嫌がられた。切り札の台詞を言えばこれで済むと思っていたからだと思う。
人が逃げようとしているのに逃がさないでごめんなさい、そうは思った上で私は言う。
①のように提案じみた先のことを匂わす表現、こういうことが出来るという提案をしたり、
②のように、好きじゃないという直接的な表現をしたことに嫌がるんだと思う。
だって今の手持ちのカードから私は漏れているからだ。
必要ないと言われた分が幾分悲しいけれど、すっきりする。
でも私は昔から優しい物言いで言われてもニュアンスを良くくみ取れない。
白か黒かで話してほしい。
もう一度言う。見くびらないで欲しい。
そんなにあなたが思うほど弱くない。
恐らく強くもないけれど。
君が泣くから言えなかったと言われても
私が泣くときは、腹が立ちすぎているとき、理不尽すぎるとき、安心したとき、それに悲しいとき的確に優しくされたとき、、、だ。
そうじゃないときは人前で泣かない。泣く理由がないもの。
だから別れは悲しいはずだけれど納得しているので正直全く悲しくない、はず。
これは人の感情なのでどうしようもない。
君がそう思うのならそれしかない。
私はそれを聞いている前から大体もう肌で感じているから。
相手と私の持つ感情、段々と揃わなくなってきていることに。
それに対して一生懸命努力しよう、努力しようしたいという感情が生まれなかった。
努力出来なくてごめん、と私が言う言葉なのだ。
相手を思いやれなかったし、
擦れたときに起動修正する努力を怠った。
だからあなたがその言葉を言った時にはもう、私がどうにかできる問題ではない。
別れはいつも突然だ、というけれど兆候はある。
でもそれを改善する体力がなかった。
だから、あなたは最後の最後に優しく
「君を悲しませてしまう、自分の仕事や興味に集中したい」なんて言わなくていい。
終わりを清々しくするには、明確な何かがあった方がお互い先に進める。
でもきっと私はその優しさが好きだった。
無駄に紛らわさそうとしないで、
あなたの口から温度感がわかる話を聞けた方が今後、
ずっとずっと救われる。(私サイドから見ると)
だから、あなたがくれた優しさを私は受け取らない。
必要ない。いらない「君を悲しませてしまう」なんて。
終わり。